国際結婚の婚姻スタイル【オーストラリア編】
国際結婚となると国籍が違う者同士の結婚…
ということは文化の違いが勿論顕著に表れるセレモニー。
ふじこの場合は私が日本人で、旦那P君がオーストラリア人。
結婚式はQLD(クイーンズランド州)のハミルトン島。
オーストラリアの結婚スタイルは?
結婚式には証人や翻訳者が必要?
国際結婚の場合セレモニーはどんな流れになるの?
招待客って日本と違う?
などの疑問にお答えしていきます!
海外での結婚式について少し知識があればスムーズに手続きができるので、ぜひ参考にしてくださいね!
国際結婚の書類面の大変さは別記事にも掲載しておりますので↓この記事では結婚式にフォーカスしてお伝えしていきます。
https://www.fujikotravel.com/international-marriage/
オーストラリアの結婚式スタイル
3つの婚姻スタイル
オーストラリアで入籍するには神父や牧師さま、結婚執行者の資格を持った立会人のもとで行われます。
婚姻届けはこの挙式の中で正式に署名され、友人や家族などの署名も必要です。
日本は書類があれば入籍が可能で(しかもゼロ円)式に重きをおいてますが、こちらは結婚の「誓約」に重きを置いている感じですね。
オーストラリアでは3つの結婚式スタイルがあります。
❶教会での挙式
❷結婚執行者(Wedding Celebrant)立ち会いでの挙式(場所はどこでもO.K)
❸婚姻登記所での挙式
ふじこはクイーンズランド州のハミルトンアイランドにある教会で式を挙げました。
当初はハミルトンの近くのヘイマン島での予定でしたが、実際見学に行くと雑誌で見た写真とはかけ離れていたのと、この島へ渡る船の便が思ったよりも少なくて参列者が絶対困るパターン…。
そして島自体がやたら高級すぎてみんなが気を遣う(イギリス王室もこよなく愛するアイランドリゾート)という理由からP君の周囲がすごい勢いで止めに入る…
ハミルトンの方が近くて便利で楽しい島よ!チャペルも可愛いのよ~
とお勧めしてくれたので、実際見学に。
島のどのエリアも素敵!
本当にみんなが楽しめる雰囲気だったので速攻で計画変更!
でもヘイマン島は美しい島ですよ。
私達二人だけの挙式ならこの島にしたでしょうね。
ヘイマン島の教会はガラス張りで、内側から海がパノラマで見渡せるんです。
エメラルドグリーンの印象が強く、洗練されていて高級雑誌にもよく取り上げられているアイランドリゾートです。
この辺はまた日本では起こりえない面白いハプニングがてんこ盛りなので、ぜひ結婚式についての別記事で!
私たちはお互いクリスチャンというわけではなかったので、神父さんや牧師さんではなく2番の結婚執行者に立ち会いのもと
親族に見守られながら署名をするスタイルを選びました。
オーストラリアの結婚式はどこまでも自由で、みんなオリジナルで作り上げるスタイルだよ!
そして、その式でサインした書類が政府に提出され、ちゃんとした公式の証明となります。
私たちの場合は知り合いに結婚執行者の資格を持っている女性がいたので、その方が素敵な女性だと聞いて自分たちで手配。
証人について
3番の婚姻登記所で式を挙げる場合は少し準備物が必要です。
オーストラリアの結婚登録所における結婚式には2人の証人の立会いが必要です。
結婚登録所(Marriage Registry)は、証人を用意してくれることはありませんので自分たちで手配必須!
式をしないカップルでも立会人のもとでの署名が必要になるので、その場合は婚姻登録所に予約を入れて、立会人にお金を支払って入籍をするのが決まりとなっています。
ちなみにフランス、スイスでは、宗教上の結婚式は法律として認められておらず、民法上の結婚式のみ認められます。
なので教会で結婚式を行う前に、必ず市役所で結婚式をやらなければなりません(友人カップルがそうでした)
大抵結婚式当日の朝に市役所に行って、チャペルの結婚式に似ている流れで市長の前で結婚します!
スペイン、イタリア、ギリシャなどでは、宗教上の結婚式は認められているということで、市役所の結婚式を行う必要がありません。
幸せだけど結婚、移住となるとまたビザの申請などが必要になり難易度が…
もしオーストラリアで生活を、となるとビザ関係で悩むかと思いますので、婚約者ビザやパートナービザについてはこちらの記事で詳細をお伝えしておりますのでご覧ください↓
https://www.fujikotravel.com/partner-visa/
翻訳者も必要?
オーストラリアの結婚登録所で結婚を執り行う際は、全て英語で執り行われます。
その為あいまいな状態で内容を理解できないと大変ですので、もし英語を理解できない場合は通訳者が必要になってきます。
私は立会人の前で挙式でしたが、私が宣誓をする際には早口で説明されると緊張もするだろうし、予めゆっくりペースにしてもらうようにお願いしました。
今でもその時の映像が残ってるけど、スローすぎて笑ってしまうぐらいゆっくり言ってくれたから、逆に恥ずかしがってたよね…
通訳が必要な状況なのに通訳を手配していない場合、結婚式が中止になる場合もあるので注意です!
証人と翻訳者(任意)が用意できたら、婚姻登記所で結婚式をあげることが可能になります。
結婚証明書について
オーストラリアの婚姻登録所における結婚式では、式において記念の結婚証明書がもらえますが、これは正式な結婚証明書ではありません。
法的に有効な結婚証明書は、後ほどあらためて結婚証明書を申請する必要があります。
私たちも後から申請して書類を発送してもらいました。
すべてが終わったら日本の役所、大使館などで報告届を出そうね!
大使館は少し時間がかかるよ(1か月ぐらい)
報告届に必要な書類
オーストラリア人側の必要書類
- 結婚証明書とその日本語訳
- パスポートと写真のページの日本語訳
- 在留カード(ある場合)
日本人側の必要書類
- 婚姻届(証人2人は不要)
- 戸籍謄本(本籍地以外で手続きする場合のみ)
※日本語訳はどなたがされても大丈夫!
※婚姻の受理後約1週間で、戸籍謄本に婚姻の事実が反映されます。
日本で配偶者ビザ申請時には、オーストラリアでの結婚証明書(Certificate of Marriage)が必要になります。
どの結婚スタイルを選択しても良いのですが、婚姻証明書が交付されて3ヶ月以内に婚姻届の提出が必要です
事実婚【ディファクト〈De facto〉】について
恋愛にオープンで離婚も多いフランスでは、結婚も入籍もしないまま夫婦生活を送り、子どもを産み育てる「事実婚」が多い。
1999年に事実婚カップルに法的権利などを与える制度(PACS=連帯市民協約)という制度ができてからは、いっそうその傾向が強まっているようです。
それはオーストラリアでも似ています。
ディファクト(De facto)マリッジの手続きを行い、別姓のまま家族にるカップルも多い。
事実婚のことをディファクト(De facto)と呼びます
ディファクトはいわゆる「事実婚」のことで、法律婚(結婚、婚姻)とは異なります。
日本の事実婚とは制度上も大きな違いがあります。
P君の母と義父(ステップファーザー)もずっと事実婚を20年、私とP君の結婚するほんの2年前にやっと入籍しました。
結婚式って形だけのものだからね、法的には事実婚でも問題ないし…。
写真を見せてもらったことがありましたが、その際もカジュアルな普段着で結婚登録所における結婚式でした。
そして今も超ラブラブです!
お互いが子持ちで一緒になり、彼らの子供はいませんがお互いの子供たちとも仲良くしています。
驚いたのがP君のお友達のA君。
学生時代からの彼女Mさんと4人の子供がいますが事実婚のまま。
私もパースにいた時にこの二人に何度もお会いしてましたが、まだ結婚するつもりはないという意思で、別居スタイルの事実婚のため、4人の子供はお互いの家を行ったり来たり…
そしてA君は2021年にまた別の女性と結婚し、日本に遊びに来てくれたので京都で再会しましたが、事実婚について話題になりました。
どうしても入籍するほどまでの気持ちに至らなかったと。
じゃあなぜそのまんま子供だけ4人まで増えるのか?
日本人の私にすれば文化の違いありすぎて、この点について疑問がわくけれど、自分の気持ちに正直な国民性。
パースでは家族ぐるみで仲良くしたので、Aさんを好きなMさんの方の気持ちも知っていて…
Mさんの前では毎回言葉に気を付けてました。
とはいえ個人的には悪いシステムでもないと思うのです。
オーストラリアも少子化、フランスに至っては事実婚でも子供が3人いれば税金面でもかなり優遇される政府のシステムで一気に少子化問題緩和されました。
事実婚についての詳細はこちらでお伝えしておりますので、どうぞ↓
https://www.fujikotravel.com/de-facto/
結婚式の招待客って?
結婚式のゲストは新郎新婦の親族、職場の同僚や学生時代の友人知人、でこの点では日本とあまり変わりません。
最も違うのはペアで出席するという前提ですね。
独身の場合はプラスワンと呼ばれる異性の友人とペアで出席し、既婚者は例えそのカップルの知り合いでなくても、自分の配偶者を連れて出席するのが欧米での常識です。
なので、もしどなたかに「結婚式に招待されたから、私のプラスワンになってほしい」と声掛けがあれば、相手があなたに特別な好意があるというサインでしょうね。
significant other(シギニフィカントアザー)という呼び方も有ります。
プラスワンの方が一般的だけどね!
もし好きな気持ちはないけれどお友達にプラスワンをお願いするなら、勘違いされないようにはっきりとお伝えした方が良いかも。
結婚式の所要時間は?
結婚式の所要時間はキリスト教の場合、教会での結婚式の後別会場で披露宴があり、ほぼ日本と変わらない3~4時程度となります。
まれに新郎新婦の出身国によっては事前のセレモニーから披露宴まで数日かかることも!
式の途中で帰るのが失礼とされる文化圏では、昼から真夜中まで披露宴が続いたりすることも!ビックリですね。
ファーストダンスといわれる新郎新婦のダンスのセレモニーや、ゲストも含めたダンスタイムに新婦のガーターベルトを新郎が取って投げたり、披露宴はゲストもリラックスして楽しむ雰囲気になっています。
盛り上がるとかなり時間はかなり延長されます。
私の場合は島のビーチサイドでの披露パーティで、日本から招待した友人のサックス演奏などが連続し、時間もかなりゆったりと…。
ゆっくり食事をしてお喋りに花が咲いたので、ダンスの事すっかり忘れてしまいました…恥ずかしいし無くて丁度良かったかも。
日本のようにウェディングコーディネーターなどは側についてない自由なスタイルですし、その日のハミルトン島での挙式は私達1組だけでしたので、ご自由に‼といった感じでホテルのスタッフも放置状態でしたね。
唯一アルバム作成のフォトグラ―ファーさんのみ私たちのロケーション撮影があるので、島のあちこちのスポットで7ポジションやポーズを変えての撮影はありましたが、本当に自由でした。
ドレス姿のまま島の専用カートに乗って島中を駆け回って遊んで、出会う皆さんから「おめでとう!」って声かけて貰えて、なんてカジュアルな挙式なの♥堅苦しくなくていいわ~と楽しくなってました。
まとめ
オーストラリアの結婚式は日本のやり方と似ているところもあれば、大きく違うところもあり、基本的には自由。
新郎新婦の出身国によってもセレモニーは多少変わってきます。
今回はオーストラリアと日本のパターンでした。
どんな時でも、新郎新婦の新しい門出を祝福する場であることには変わりませんので、たとえカジュアルであっても相手に失礼のないマナーと節度をもって二人のお祝いをできるようにありたいものですね。
パートナーの国籍によって、用意する書類や手続きのパターンが違うことには注意です。
書類面も含めて面倒なことは多少発生しますが、二人のエネルギーがあれば簡単に乗り越えられるものです!
不明な点は市区町村の役所や、パートナーの国の大使館・領事館に尋ねてみるのが一番。
皆さんその道のプロなのでしっかりサポ―トしてくれますよ。
また別記事では
考えたくはないけど離婚となったらどう手続きを踏むのか?
子供の国籍はどうなるの? 子供が生まれたら書類関係はどうなるのか?
などの記事も書いてますのでどうぞまたお立ち寄りくださいね
●国際結婚をして子供が出来た時の国籍は?手続きあれこれ↓
https://www.fujikotravel.com/wp-admin/post.php?post=1500&action=edit
●ミドルネームってなに?国際結婚で子供が出来たら必要?↓
https://www.fujikotravel.com/wp-admin/post.php?post=1644&action=edit
最後までお付き合いありがとうございました!
HAVE FUN☺