もしロンドンで盗難にあったら…
もし盗難にあったらどうする?
パスポートの紛失・盗難の場合
簡単に手に入るアイテムならまだしも、もし大切なパスポートを盗まれたら?
留学中のある日、クラスメイトの帰国パーティの会場で発生したこと。
会場から出てお友達は帰り道までパスポートを盗まれたことに気づかず、大慌て。
パスポートを盗まれては帰国できない。
即座に大使館に行かねばならず…
彼女は翌週に帰国予定だったので大変そうでした。
なぜ大切な身分証明書のパスポート持っていたんでしょう…
よほどのことがない限りパスポートを持ち歩くのは危険です。
もし持ち歩かざるを得ない時には、必ず盗難防止対策をした方がトラブルに巻きまれません!
カバンに入れるだけでは狙われることも有るので、必ず身につけておきましょう。
そしてもし盗難にあった場合、まずは最寄の警察へ。
もし盗まれたのが携帯電話なら自分の携帯からは連絡できないので、周囲の人や近くの店舗に協力してもらいましょう!
ロンドン市内の最寄りの警察署は、こちらで検索できます。
パスポート再発行の場合の必要書類
もし、パスポートを再発行する事態になったら…
旅券を紛失、盗難、焼失された場合には紛焼失等の届出後、新たな旅券もしくは帰国のための渡航書の申請が必要になります。
手続きは、申請・受領のいずれの場合も必ずご本人が大使館に来館必須ですのでご注意ください。
旅券は申請(受理)日を含む6開館日後(土日、休館日を除く)に発給されます。
旅券の発給を受ける時間的余裕がなく、日本へ直行便または経由地に入国しない(入国手続きを行わない)経由便で帰国する場合は、「帰国のための渡航書」の申請が可能です。
詳細は在英国日本大使館のページで↓
https://www.uk.emb-japan.go.jp/itpr_ja/index_000032.html
いざという時の為に以下のものはあらかじめ準備しておいても良いアイテムです!
大体のものはどこでも手に入るものの、やはりあると便利なものがいくつか。
この書類が揃っている場合は本人確認がスムーズな為、帰国便の事情などを伝えると前述の受領期間より早く発給してもらえるケースがあります。
皆さんもどうぞ危機管理については充分配慮してください!
携帯等の携行品を紛失・盗難の場合
バッグごとひったくられることもしばしばですが、お財布の中身さえ抜けばよほどブランド品の高いものでないなら捨てられることが多いです。より狙われるのは断然携帯。
携帯のサービスの停止&個人情報を消す
可能な限り早く携帯電話のサービスプロバイダに連絡をして、盗難にあったことを伝えましょう!
イギリスの携帯電話番号だった場合、新しいSIMカードに以前の番号を移すような対処も可能です。
また、携帯電話のCloudサービスなどにアクセスをし、できる限り個人情報を消す対処をしましょう。
特に電子マネーやクレジットカード情報などが入っている場合はすぐに消去!
残念ながら、携帯を盗まれてしまった場合は、戻ってくる可能性はゼロと考えてください…
犯人が捕まるというのは良いニュースですが、それで逆に保険の手続きが滞るという事態が起きるので、もしこのケースになったらお気の毒ですが、いつかは終わるので、その連絡を待つしかないです…
まずは警察へ!
スリなど、目の前で事件が起きたのではない場合は、電話もしくはオンラインでの報告となります。
ロンドン市内の最寄りの警察署は、こちらで検索できます。
緊急の場合:999
緊急でない場合:101
オンラインによる報告は以下に↓
ロンドン警視庁管轄地域:https://www.met.police.uk/
イングランド・ウェールズ:https://www.police.uk/pu/contact-the-police/report-a-crime-incident/
警察に届け出たあとに、犯罪レポート番号が発行され、その後Eメールなどで連絡が来ます。
保険請求の際必要になりますので、消さずに保管しましょう!
警察で被害届を提出して「被害届証明書」を発行してもらいます。
被害届証明書はパスポートの新規発給(渡航書発給)、帰国後の保険金請求に必要となります。
そして被害届証明書をもらったら、すぐに在外公館(日本国大使館や総領事館)へ!
発給申請手続を行えます。
前述のパスポートを盗まれたクラスメイトは帰国まで日数がなく、一時的な帰国の為の渡航書を発給してもらう方法でなんとか帰れました。
ケースバイケースですが、食い下がって粘って何とか早く‼とお願いするほかありません…可能性は薄くても。
在英国日本国大使館はコチラ↓
https://www.uk.emb-japan.go.jp/itpr_ja/tonan.html
イギリスの警察の愛称はボビー
イギリスの都市警察はメトロポリタン
実はイギリスの警察官にはBOBBYという愛称があります。
きっかけは1829年に首都警察法を通過させた政治家ロバート・ピール内相の愛称からきたもの。
ロンドンから広まり、その後イギリス全土の警官をボビーと呼ぶようになりました。
ハリウッド映画などでは警察を表すのにコップと言われますが、コップ(cop)は警察官を表すアメリカ英語のスラングです。
一般的な表現としてはpolice officerだね!
officer(オフィサー)だけで表すことも可能。
日本語のおまわりさんも警察官なのでofficerです。
policemanは男性の警察官ですが、近年は男性女性と区別することに抵抗のある人が多く、police officerと呼ぶようになっています。
加入している保険会社に連絡
海外保険に加入をしている方は、保険会社に連絡をします。
保証に必要になる保険会社に提出すべき書類などは保険会社と確認をしましょう。
一般的に盗難証明書、携帯購入証明は必ず必要となります。
私の友人はアップルケアに加入をしていたので、新しい携帯を送ってもらうというサポートが♥
そして、パソコンからクラウドにアクセスをし、データを取り返すことをお忘れなく!
及び、個人情報の消去なども!
海外旅行保険が強い味方!
出来れば海外旅行保険もちゃんと入っておきましょう!
盗難や事故もそうですが、カードの不正利用などにも海外旅行保険は対応可能です。
ロンドン滞在中クレジットカードを偽造されて、世界中で使い込まれた際にも保険でなんとかなりました!
カードの持ち主の目の前でカード決済をせずに奥の部屋で決済をするお店は要注意です。
違和感を感じたのに、まさか…とスルーしてしまった自分の甘い判断ミスが悔やまれます。
何が起きるか分からないのが海外。
クレジットカードに付帯しているものでもサポートの良いものはありますが、長く滞在する場合はちゃんと保険をかけておくと、いざという時でも不安にならなくて済みますね。
もし盗んだ犯人が見つかったら?
パスポートやスマホ、携行品が盗まれ、警察にも大使館にもレポートを提出し、保険会社にも連絡済。
あとは保証を待つのみ…の時にもハプニングが起きることも⁉
まれに犯人が捕まるケースが‼
そして、裁判になるので証言をしてほしいというリクエストを求められることも!
そうなると、犯人が逮捕されたことで一旦終了していた警察の手続きが再開となります!
そのため、裁判が終わるまでは結論が出ていないことになるので保険の連絡に必要となる、「盗難証明」が終わるまでは出せないと言われます。このケースは少し時間がかかります。
地下鉄(TUBE)では緊張感をもって!
TUBEに乗る時はいつもドキドキしました。
1度発砲事件が発生した時にTUBEの路線全てが完全にストップしてしまい、どうやって帰ればいいのかアタフタしたことも有りました。(ストもかなり頻繁に発生)
駅員さんから自宅最寄り駅まで輸送バスが出ると聞いて、2時間半かけて帰宅したときはもうクタクタ…
そういう時も混雑状況の中を狙ってスリが発生しますので注意です!
結構頻繁にストが発生するのでご注意ください!
余談ですが…TUBE車内では時々電車内で薬物の注射を打ってる人がいて、愕然。
私も通学時にバッタリそんな場面に出くわしたことがあります。
学校の帰り道の車内、若い男性が注射器を捨て車内から立ち去る時に目が合ってしまい、ドア付近に立っていた私は
「襲われる?」「ひったくられる?」と体がすくみました。
ただフラフラと車内から降りた行っただけでしたが、ちょうど数日前に発砲事件が起きたばかりだったので、私としてはより恐怖度が高かった。
周囲の人はよく日常である事なのか、動じておらず…
その反応にも驚きましたが、やはり常に周囲に意識を向けるようになっておかないといけません。
常に危険回避のための手段を視野に入れてトラブルに巻き込まれないように注意!
つい携帯を見ちゃいますが、周囲のチェックはしておきましょう
しかもTUBEは日本よりもかなり車内が狭く、かまぼこ型なのでドア付近は天井に手が届く位低い。
そしてこの国の皆さんサイズが大きいからすんなり通れない…
この狭さを利用したスリやひったくりも普通にありますから、バッグは簡単に手が中に入らないようなデザインにしましょう!
これはイギリスだけではなく日本以外のどの国もですが…
地下鉄でも、帰宅時でも、お買い物中でも、どこでも狙われているかもしれないという危機感をもって!
特に女性は狙われやすいです。
そしてカフェ等で自分の持ち物を利用して席を確保できるのは日本だけですから絶対にしないで!
まず席を確保する為に置いたカバンなどは即座に盗まれます。
携帯もいきなり目の前から消えてなくなってしまいますし、ひったくられるケースも…
まるで、どうぞ盗んで下さい!の状況を自ら作っているかのよう…
日本がどれだけ安全で治安が良い国であるかを再確認する旅でした。
まとめ
普通に日中に学校で過ごしている分には、危険を感じる事は少ないと思います。
そしてロンドンの方も親切な人が多くトラブル時には助けてくれます。
とはいえ多国籍、沢山の人が集まる大都市ですから、ちょっとした隙をついたような犯罪は絶えません。
近では携帯電話を狙った犯罪が非常に増えています。
やはり転売をするとすぐにお金になるので…
そして以前は中心部でよく起きていた盗難事件ですが、最近は中心部から離れた住宅地エリアでも、日本人の窃盗被害報告が出ていると在英日本大使館から報告がありました。
危機管理は常に!
安全に気をつけて、イギリスでの時間をお過ごし下さいね~