ホームステイ 英国イギリス編(UK)
ホームステイは海外旅行とはちょっと違う…
海外生活に慣れてくればシェアハウスという選択肢もありますが、初めての留学の場合はたいていホームステイ、もしくはレジデンス〈寮〉となります。
今回の記事ではホームステイにフォーカスしていきます。
このブログではふじこ(20代の頃にUK,AU,NZ)と娘S子(高校生、2022豪州にトビタテ留学)のホームステイ体験から学んだこと(失敗しないホームステイの選び方)、持参すると役立つアイテムなどをメインにお伝えしていきます!
ホームステイや留学をお考えの方、とくにこの記事ではイギリスを視野に入れている方にお届けします。
トビタテ留学についてはこちらの記事をどうぞ
親子で時代は違えど、基本的なところは同じなので参考になればと思います。失敗が多かったので…
この記事ではまずふじこの人生で初めての英国・イングランド留学からスタート!
イングランドってUKとは違うの?
Did you know that England and the UK are not same thing?
イングランドとユナイテッドキングダムは同じではないって知ってましたか?
今ホームステイを考えているイギリスの正式な国名を英語で言えますか?
England is a part of the UK along with Scotland, Wales and Northern Ireland.
イングランドはUKの中の1つ。同じではないんですね。
Englandと答えてしまいそうですよね、ふじこがそうでした。
United KingdomやGreat Britainと答えた人は惜しいですが、実際はもっと長い国名です。
正式名称はUnited Kingdom of Great Britain and Northern Ireland
(グレート・ブリテン及び北アイルランド連合王国)
この質問、私が留学した最初のレッスンで聞かれた質問です。
クラスメイトほぼみんな間違ってたんですけどね~
歴史的な背景がありこのような国名となりましたが、実はふじこも詳細を知らないまま留学、ホームステイしていました。
知識として押さえておくとふじこのような恥ずかしい思いはせずに済みそうです。
失敗しないホームステイのポイント3選
①学校から近くが便利でコスパよし
まずロンドン市内か郊外のどちらを選択するかによって費用もかなり変わってきます。
私はロンドン市内(大英博物館近く)で留学、ホームステイは地下鉄(TUBE)のZONE4エリアでのホームステイでした。
語学学校、往復エアチケット、ホームステイの全てをエージェントから申し込みました。
ホームステイを選択した際に下記の事柄について聞かれました。
・ペット可?
・小さな子供がいても可?
・喫煙者かどうか?
・アレルギーの有無
今から思えばこの時に学校からせめてZONE2ぐらいの距離で依頼しておけばよかった…と後悔しています。
私のステイ先は立地も中心地からかなり北に遠いZONE4、さらに駅からバスという学校まで約1時間半近くかかるエリアに決まったのです。
まさかそんなに遠い家になるなんて思いもしなくて…ヒースロー空港からたどつくのも必死。
単に私が貧乏くじを引いたってことなんだね…エージェントに丸投げだったからかな…
ちなみに2022年3月にまたtubeは運賃改定で値上げになっています。
ロンドン交通局のHPを付けておきますので、こちらでご確認くださいね↓
ロンドンの地下鉄は私達には馴染みのないゾーン制やピーク・オフピーク制ちょっぴり難しいシステムになっています。
便利なのは日本のSUICA、ICOCAのような交通系の「オイスターカード」(oyster)です。
オイスターカードを事前に購入してチャージしておけば、タッチするだけで自動的に引き落としてくれるので、
行き先の駅のゾーンや、乗車する時間帯を考える必要がありません。
オイスターカードは、券売機で購入できるので入手も簡単!
しかも通常の切符の半額になるという大きなメリットまで♥
参考までにZone1の場合は通常運賃が6.3£ですが、オイスターカードを使うと半額以下の2.5£になります。
しかも1日に引き落とされる上限金額が決まっています。
オイスター カードがロンドン内を移動する最もお得な手段となりますし、1日毎に最大課金額 (Daily cap) が決まっているのでそれを超えると無料で乗車できることになります。
そして長期滞在者には割引オイスターカードも申請が必要ですが、対象であればお得になりますよ。
ロンドンの地下鉄やどの利用方法がお得かについては別記事でお伝えしていますのでご覧ください↓、
https://www.fujikotravel.com/london-tube/
オイスターカードの他にもトラベルカードという方法があります。
https://tfl.gov.uk/fares/find-fares/tube-and-rail-fares/caps-and-travelcard-prices
日本でも交通カードを当たり前に利用しますが、料金システムが複雑なロンドンでは日本以上に便利さを感じます。
ZONE4は遠いので学校までの電車賃もかなりお高くつきます。
それが円安だとさらにお財布直撃ですので交通カードは必須アイテム。
カードの詳細は是非別記事で!
ホームステイで電車もバスも、となると交通費が結構かかってきますし、お財布事情が厳しくなると
自分のやりたいことを制限する事態にもなりかねませんので、滞在期間に合わせてどのタイプのチケットにするか、計算してお得に市内を満喫できるようにしましょう!
②子供&ペットは拒否しないで!あえて選択すべし
海外旅行には慣れていてもホームステイは初めてだったので、全ての流れが分かるまでとにかく必死に様子を見ていました。
学校に通い出すとクラスメイトのホームステイ事情を嫌でも知ることになるのですが、私には驚愕な内容でした!
自宅にお抱えシェフがいるような裕福なファミリー、毎週どこかにお出かけに連れていかれて楽し過ぎるお友達。乗馬に行ったり遊園地に行ったり。
留学生が支払う費用は同じなんですけどね…この差はなんだろう?
そして気づいたこと。
その時のラッキーなホームステイ先になった友達の共通点はみんなお子様がいるご家庭なのです。
お子様のいる家庭を選択しなかったのは大きな後悔。
お子様がおられるご家庭ならば週末もお出かけの際に一緒に連れだしてもらえることもしばしば。
コミュニケーションもよくとりますし、比較的食事もちゃんと作ってくれる。
なによりお子様たちからも英語を学べます
キッズやペットがいるご家庭を可にしておけばよかったと後悔
私はペット不可×キッズ不可としたことでかなりホームステイファミリーの選択肢が狭くなり(かなりの確率でどのご家庭もペット飼われてます)僻地のおばあさん一人暮らしの受け入れ先しか見つからなかったと思われます。
ペットも子供も苦手ではないけれど、とにかく自分の英語力が頼りなさ過ぎてその選択をしなかった…
それが裏目に出た初留学の苦い思い出。
今ではオーストラリア人の旦那さんとディベートでもできるレベルになりましたが、この頃はまだ初心者。
不安で仕方がなかったんですね、実に勿体ないことをしました。
だから私のホームステイ先は70を超えるおばあさんの一人暮らしでひっそりと静かすぎる市内から遠い家に決まったんですね。
その残念な結果の原因はふじこ自身にもありました…
③本当に嫌なら我慢しないで!ステイ先のチェンジも可能
何が辛かったって、そのホスピタリティの無さ。
勿論お客様扱いはしてもらわなくてよかったんですが…差別化がすごかった。
これって差別?区別?
アジア人への差別はある程度覚悟はしていたものの、まさかホームステイマザーから残念な扱いを受けるなんて、それはあまりにも悲しい現実(でも後から友達に聞くとあるある話)
冷蔵庫のこのスペースが私のもので、ふじこのは全てこっち側だから勝手に食べないでね。
パンもこっちがふじこだからね。同じじゃないからね。
ホームステイ初日に言われた言葉が信じられなくて絶句したふじこ。
耳を疑ったけど…何回も言ってたから現実でした。
もしや糖尿とか持病とかそういう理由?
いえ、そんな理由とかではなかったからより残念。
特に食べ物に関しては顕著。私と彼女のものは全て別ランク、私が食べてよいのはリーズナブルなブランドの食品のみ。
例えばヨーグルトでもパッケージではっきりわかる高級ヨーグルトは彼女のもので、私のはスーパーのブランドの6個つながってるラベルに色もない簡素な安いもの。
パンもそう、シリアルも卵もウインナー等すべてに至ってそうでした。
一緒に食事を取ったこともなければ学校生活かどうか?と興味を持たれたこともない。
きゅうりのサンドウィッチがポピュラーだから、と言って夜ご飯がキューカンバサンドウィッチとか…
私はベジタリアンでもないのですけど…
お肉も魚も出たことなくてクラスメイトにドン引きされました。
なのでちゃんとした料理が食べたくなって友達とよくチャイナタウンで食事して帰りました。
やっぱり差別ってまだあるんですね…
その頃の私にとってはポンドが高くて外食はきつかったですが、家だと質素すぎて…背に腹はかえられず。
まさかそんな差別を受けるとも思わず、しかも性善説で生きてる私は差別だともその時気付かなかったんですけどね。
バークレーハウス IELTS 体験レッスンバスタブにつかりたい…
また夜にお風呂のバスタブにつかる私に対して
シャワーでいいのに何でわざわざバスタブにつかるの?水がもったいないじゃない
平気で彼女は口にしていました。
シャワーしかなかったら勿論諦めるけど、小さくてもバスタブがあるし…。
実際、時間の長いシャワーよりもバスタブにお湯ためる方が節水なんですけどね。
水の質が違い、日本よりも硬水なので体も髪もびっくりするほど乾燥してバシバシになりました。一気に顔のシワが増えたのでショック!
クリームと美容液を買い足さなきゃ追いつきませんでした。
ここはもう保湿をしっかり頑張るしか方法が見当たりません。
門限早すぎる…
ホームステイまで学校から1時間15分はかかる距離。
早く寝るから帰宅は9時を回らないでね
早く寝るのはおばあさんだから仕方がないのかもしれない…
でも私は少しでもロンドン市内を満喫したい!
ロンドン市内から軽く1時間15分。
夜になればもっと電車やバスの本数は減るので帰宅まで時間がかかる。この時は学校の近くに滞在するお友達がうらやましかった。
イギリスの後ヨーロッパ10か国をめぐる予定だし、ホームステイの3週間は耐えよう…きっとなんとかなるはず
おばあさんは大抵私の前にホームステイしていたイタリア人女性と比較してあちらを褒める、もしくは大好きだった故ダイアナ妃を偲びながら泣いていることがしばしば→これ、結構ストレスになるし悲しい。
イギリスでのダイアナ妃の人気ぶりは異常なほどすごい。
今現在は時も経ち、英国民の記憶も少し薄れ、熱も冷めているかもしれないが、ダイアナ妃ほど国民に愛された人はいない、と感じる。
英国のみんなが大好きなダイアナ妃についてはこちら↓
ダイアナ(プリンセス・オブ・ウェールズ)- Wikipedia
ホームステイマザーは大目に見たとしても結構なシビア発言(差別込み)が目立ちました
アジア人とわかっていながら…なぜ私を受け入れることに承諾したのか?
勿論経済的な理由もあったでしょうが、それなら彼女自身もアジア人と聞いたときに断ることもできたはず。
それがミステリー。
彼女は未亡人。一人の時間が長くて寂しかったのかもしれない…。
きっとその間にちょっぴり優しさを失ってしまったんだろう、と受け止めてサヨナラする日には笑顔で感謝を伝えました。
アジア人に少し差別があり、行動や態度にはっきりと出ていたので辛かったけれど私から本人に何とも言えず。ふじこも何も言わないかったから相手もより態度がきつくなってたのかも
ホームステイ終了後のエージェントからのアンケートに実際の事柄を書くべきだったけれど、日本人特有の事なかれ主義で、優しくしてもらってなかったのに平均以上の評価で提出してしまったことが今となっては悔やまれます。
(今ならしっかり本音を書きます。後に続く方に同じような思いをしてもらいたくない)
白人至上主義が垣間見えるホームステイライフでしたが、これはこれで人生経験になったのでその後の留学にも活かしました。
地下鉄(TUBE)では緊張感をもって!
TUBEに関しては1度発砲事件が発生した時にTUBEの路線全てが完全にストップしてしまい、どうやって帰ればいいのかアタフタしたことも有りました。
駅員さんに自宅最寄り駅まで輸送バスが出ると聞いて2時間半かけて帰宅したときはくたくたでした。
でも、ハプニングはつきものですから…こんな時にこそ英語力は伸びます!
緊急事態だったし、スマホの無い時代。
自分で何とかせねば!と必死でした。
TUBEではまれに電車内で薬物の注射を打ってる人がいて、愕然。
ばったりそんな場面に出くわしたことがあります。
学校の帰り道の車内、若い男性が注射器を捨て車内から立ち去る時に目が合ってしまい、ドア付近に立っていた私は
「襲われる?」と体がすくみました。
ただフラフラとして車内から降りた行っただけでしたが、ちょうど数日前に発砲事件が起きたばかりだったので、より怖かったんですね。
周囲の人はよくある事なのか動じておらず…
その反応にも驚きましたが、やはり常に周囲に意識を向けるようになっておかないといけません。
常に危険回避のための手段を視野に入れてトラブルに巻き込まれないように注意!
つい携帯を見ちゃいますが周囲のチェックはしておきましょう
しかもTUBEは日本よりもかなり車内が狭いです、そして皆さんサイズが大きいからすんなり通れない。
スリやひったくりも普通にありますから、バッグはちゃんと簡単に手が中に入らないようなデザインにしましょう!
これはイギリスだけではなく日本以外のどの国もです。
地下鉄でも外でもどこでも。
特に女性は狙われやすいです。
そしてカフェで自分の持ち物で席を確保できるのは日本だけです、まず先を取る為に置いたカバンなどは盗まれます。
携帯もいきなり目の前から消えてなくなってしますから!
ロンドンの地下鉄(TUBE)の詳細については別記事でお伝えしていますので、こちらをどうぞ↓
https://www.fujikotravel.com/london-tube/
もし盗難にあったらどうする?
簡単に手に入るアイテムならまだしも、もし大切なパスポートを盗まれたら?
クラスメイトの一人はパスポートを盗まれて大使館に行かねばならず…
彼女はもうすぐ日本に帰るところだったので大変そうでした。
それは彼女の帰国パーティの会場で発生したこと。
なぜ大切な身分証明書のパスポート持っていたんでしょう…
よほどのことがない限りパスポートを持ち歩くのは危険です。
もし持ち歩かざるを得ない時には必ず盗難防止対策をした方がトラブルに巻きまれません!
カバンに入れるだけでは狙われることも有るので身につけておきましょう。
そしてもし盗難にあった場合、まずは最寄の警察へ。
警察で被害届を提出して「被害届証明書」を発行してもらいます。
被害届証明書はパスポートの新規発給(渡航書発給)、帰国後の保険金請求に必要となります。
そして被害届証明書をもらったら、すぐに在外公館(日本国大使館や総領事館)へ!
発給申請手続を行えます。
盗まれたクラスメイトは帰国まで日数がなく、一時的な帰国の為の渡航書を発給してもらう方法でなんとか帰れました。
ケースバイケースですが、食い下がって粘って何とか早く‼とお願いするほかありません。
大体のものはどこでも手に入るものの、やはりあると便利なものがいくつか。
この書類が揃っている場合は本人確認がスムーズな為、帰国便の事情などを伝えると前述の受領期間より早く発給してもらえるケースがあります。
皆さんもどうぞ危機管理については充分配慮してください!
そして海外旅行保険もちゃんと入っておきましょう!
ロンドンでクレジットカードを偽造されて、世界中で使い込まれた際にも保険でなんとかなりました!
クレジットカードに付帯しているものでもサポートの良いものはありますが、長く滞在する場合は不安にならなくて済みますね。
まとめ
初めてのイギリス、初めての留学&ホームステイ。
ちょっぴり苦い経験もしましたが、トータルではやはり楽しかった!
普段関わることのない国の人とクラスメイトとして関われて情報交換ができるし、先生との距離も近くて放課後が充実。
文化の違いを目の当たりにして刺激が沢山でした。
短期の海外旅行とはまた違う生徒としての目線で見るロンドンは魅力たっぷりでした。
個人的にはミュージカルがおすすめ。
ロンドンはお芝居が安い!
ミュージカルを沢山観れて英語の勉強にもなるし、経験できて幸せでした
おすすめスポットはまた旅の記事としてお伝えしたいと思います。
週末にお友達とイギリスのあちこちへお出かけした楽しい話題も是非ご覧くださいね~
以上初めてのホームステイでプチ修業を経験したふじこのレポートでした。
最後までお付き合いいただきありがとうございました~