【IELTS】実際の面接ってどんな感じ?
2024年4月から大学生になったS子。
S子が大学受験を控えていた去年、志望校の受験応募資格で少しでも優遇を受けるために1度はIELTS試験を受けておきたい!というのでS子の春休みを活用してIELTS受験を決意。
思い立ってからインターネットで申し込んですぐ送金。
ありがたいことに希望日枠に1枠のみ残席があり、ぎりぎり滑り込みセーフ。
ちなみに本試験前にプログレスチェックという模擬試験を受けて大体のレベルを分かったうえでのチャレンジでした。
https://jsaf-ieltsjapan.com/ielts/useful/progresscheck/
この記事では、実際にIELTS試験を受けた娘の1日の流れと、それに同行した私たち親子の感想をまとめています。
今後IELTSの受験を考えてる方のお役に立てればと思います。
初めてのIELTSスピーキング面接
私たちが選んだのは大阪の中心地にあるテストセンターで、1枠のみ空席があったので即確保しました。
梅田駅から徒歩5分ほどの商店街を抜けたらすぐ、お初天神の隣のビルの5階です。
写真付きの本人確認アイテムが必ず必要なのでパスポートを持参して現地へ。
申請の際もパスポートが無いと申請不可能ですのでご注意ください。
IELTSのお申込み方法(公式ページ)はこちら↓
※大阪試験センターのビル1階には自動販売機、周辺にはコンビニエンスストアもあり便利なエリアです♪
筆記試験を終え、次は同日開催の面接。
S子はなんとトップバッター。
あわただしくトイレ休憩を済ませ入室の準備(トイレは会場を出てすぐのところに有り)
面接官がすでに待機しているので、どのような質問を受けるのか、緊張の漂う待合室。
実際にIELTSの面接を受けてみた
4月に娘のS子が受験したIELTSの試験。
筆記が終わると試験官と1対1の対面で行われる面接が同日実施されます。
IELTSの試験に限らず面接は誰もが緊張するものですが、まず全体の流れを把握しておくとちょっと安心しますね。
もし頭が真っ白になり思考停止したとしても、次にすべきことが分かれば態勢を立て直すこともできます!
「書く・読む・聞く・話す」の4つの試験で構成されるIELTS。
中でもスピーキング(話す)を苦手とする日本人は多いのではないでしょうか?
試験でしっかりと実力を発揮するためには、試験の流れや質問の傾向を知っておくことが大切。
この記事ではIELTSスピーキングの3つのパートについて実際娘S子が受けた質問や、その流れ、対策方法などを解説します。
「IELTSスピーキングの流れが気になる」「どんな問題が出題されるの?」といった疑問を持っている人はぜひ参考にしてくださいね。
筆記試験の後にすぐ面接スタート
2023年4月に娘のS子が受験したIELTSの試験。
午前中に筆記試験を終えて少しの休憩後、午後にはすぐ面接という流れでした。
娘はなんとトップバッター!
筆記試験と彼女の面接が始まるまではたったの15分。
トイレを利用する際にもルールとして、この写真にあるロッカーに入れた手荷物を全て持ち出す必要があります。
試験官とマンツーマンの対面で行われる面接形式でした
IELTSスピーキングは、受験者と試験官の1対1で行われるインタビュー形式の試験で、3つのパートで構成されています。
バタバタと休憩を済ませ、また手荷物をロッカーに預けて本人確認の為パスポートだけ持って入室しました。
未成年者には運営スタッフが付き添い入室
18歳以下の未成年者にはスタッフが同行し入室します。
そのシステムを当日まで知らずで、現地で説明を受けました。
保護者は待合スペースまでしか同伴できないため、スタッフの方が娘に同行して入室して下さいました。
私は受け付け後、スタッフから大体の終了時間を教えてもらい、筆記試験が始まる前(9時半)には娘とサヨナラ。
ビルから出て朝の大阪の商店街を歩いて散策し、ランチを済ませ、スピーキングテストが終わる時間まで周辺で待機してました。
面接の順番がたまたま1番目だったのでまだ終了が早かったですが、最後の方だと軽く4時間半以上はビルから出ることはできませんので、付き添われる方はその予定で時間を過ごす必要があることをご理解されると、自由時間を満喫できるかと思います。
娘は大阪の試験センターだったのでビルの隣が曽根崎心中で有名なお初天神通りのすぐそばでしたので、お初天神(露天神社)にも立ち寄りました。https://www.tuyutenjin.com/
3つのパートで構成されている面接
スピーキングは3つのパートに分かれていますが、そのながれはこのような感じです。
パート1:【自己紹介とインタビュー】(4~5分)
試験官の自己紹介の後、受験者に自己紹介をするように促され、IDを見せて本人確認が行われます。
まずは身近なテーマ(家族、仕事、学業、出身地、興味など)に関する一般的な質問を受けます。
パート2: 【スピーチ】(3~4分)
パート2はIELTSスピーキングセクションの最も重要なパートになります!
試験官から、特定のテーマについてカードを提示されます。
準備時間が1分程与えられ、メモ用に鉛筆と紙が渡されます。
試験官はそのテーマについて幾つかの質問をします。
パート3: 【ディスカッション】(4~5分)
試験官は、パート2のテーマに関連するその他の質問をします。
受験者は一般的な問題と自身の意見について述べる時間が与えられます。
パート3では、パート2のトピックで述べた内容についてより深い質問が試験官から出されます。
(具体的には以下のようなものです)
・原因は何だと思うか?
・それについてどういう立場をとるか?(賛成or反対)
・未来や過去はどうなっていると思うか?
・トピックに関する事柄を比較して述べる
質問の形式が異なってくるため、それぞれに応じた答え方をする必要があります。
また、パート2で行うスピーチの内容は突っ込んだことを聞かれたとしても、すぐに答えられる内容にしておくとスムーズです。
試験官からのさまざまなトピックに関する質問に答え、自分の意見を伝えながら適切に話を広げるスキルが試されます。
なお、IELTSにはアカデミックとジェネラルの2種類の試験がありますが、スピーキングの内容は共通です。
面接中に受けた質問
最初の自己紹介から家族の事、自分の事、そして趣味などを聞かれました。
面接官はイギリスの男性で、少しコミュニケーションのスピードが速い方だったそうで、娘もつられて段々とスピードアップしてしまい、思った以上に早くスピーキングテストが終わったようです。
質問は多岐にわたり、まず最初に
What type of music do you like?
から始まり、答えとしては
エドシーランやテイラースイフトが好き♥
なぜなら聴いていると気分が楽しくなるから。
だから自分でもカラオケでよく歌う、と追加したようです。
さらに自分の仲良くしている友達に人気なのはこのアーティストです、等々を返答。
そして全く違うチョコレートのトピックになり、地球温暖化や捕鯨問題などの話題に発展したようで、かなり自分の意見をはっきりと主張できたらしく、その話の流れからさらに話題は深く追求されたようですが、面接中は少しの沈黙もなく、即返答を心掛けて会話のキャッチボールが出来たことは良かったと自己評価していました。
面接官には好印象を与えることが出来るよう、しっかり目を見てジェスチャー多め&笑顔を心掛けたのもポイントだったと自己評価していました。
勿論緊張はしていたけれど、ひきつってでも笑顔を出せるように努めましたよ、声もしっかり出しました!
前日の食卓でたまたま地球温暖化の話題で会話をしていたのが上手くいって、本番でうろたえなかったのもラッキーだったね~
質問としては
経済の発展が早くなると地球全体の自然の損失という悲しい事態が発生するが、それついてあなたはどう思うか?またそれはなぜか?など。
やや難しいトピックですが、2年前に受けた英検準1級の対策でもこのあたりの話題には触れていたので、対応できたようです。
返答に正解はありません。
ただ、自分の意見とその理由がこれだから!と言えたら問題はないです。
S子の返答として「私たち人間は地球を宇宙から借りてる身で、私欲の為だけに、経済発展の理由だけで痛めつけてはいけない。」
「地球が悲鳴を上げているなら経済よりも地球を優先しないと、結局は人類皆が困る状況になり、子供や孫の時代には破滅に向かってしまう!」
という内容で返答したらしく、そこからまた話題がシフトしていきました。
面接を乗り越えるコツ
結論ファースト
スピーキングの対策としては、まず試験官の質問に対して結論を先に答えることを心がけましょう。
日本では理由から述べる場合が多いですが、欧米諸国では結論を先に伝えることが好まれています。
質問にはまず分かりやすく回答し、その後で理由を述べるのがコツです!
補足する情報もしっかりとした文章で答え、英語力の高さをアピールすることが重要となります。
ELTSスピーキングの評価基準・採点方法
IELTSスピーキングの評価基準は4つ‼
流暢さと話の一貫性(Fluency and Coherence)
語彙力(Lexical Resource)
文法の知識と正確さ(Grammatical Range and Accuracy)
発音(Pronunciation)
スピーキングテストのスコアは、上記4つの個別スコア(0~9)をトータルして決まります。
評価基準を意識して回答することが高得点を取るために重要となってきます。
目標とするレベルの評価基準の過去問を活用して練習しておこう!
娘のS子は今回初めてのIELTSでしたが、思っていたよりも会話がはずみ、超高速ブリティッシュ英語に、時々戸惑いながらもハリーポッターの映画のメインキャラクター、ハーマイオニーの気持ちで乗り切ったとの事。
イギリスの映画に慣れていたのでスムーズに聞き取れましたが、普段はアメリカのドラマや映画で慣れてたので、はじめは少し戸惑いました。
まとめ
IELTSスピーキング試験はトータルで10~15分程度の試験です。
3つのパートの特徴や質問の傾向を把握し、しっかりと事前準備をしておきましょう!
スピーキングは普段からコミュニケーションを取っておくと必ず上達するので、オンラインレッスンの活用や外国人との交流を普段から持っておくとかなり有利になります。
洋楽を普段から聴いたり、海外ドラマや映画で色んなアクセントで耳慣れしておくのがおすすめです!
娘曰く、面接官はとってもイギリスアクセントなので、その点においてもブリティッシュイングリッシュで準備しておくとかなりスムーズになると。
もともとIELTSはイギリス発祥の試験ですから、英国訛りでも納得です。
↓ IELTSと英検の違いについてはこちらの記事をご覧ください
「IELTSと英検って何が違うの?」
IELTSのスコアによっては海外の大学の入学資格を取得したり、大学受験にも何かと有利です。
実際受験要項にこの学部の推薦はIELTS 7以上必要等の記載がありました。
IELTS7ポイントだと学校推薦としてエントリーできるので学内選考を通過し、大学の書類、面接と通過し、共通テストという流れでした。
現在は国際人間科学のグローバルな学部がある国公立大学の学生としてキャンパスライフを満喫しています♥
英検では1次試験の筆記に合格後の2次試験でやっと面接ですが、IELTSはスピーキングをひっくるめての総合評価です。
是非ご自身の強みになるこの試験方法にも興味を持っていただけたらと思います。
またこの結果がどのように大学受験に影響を与えたかを報告したいと思います!
ちなみに現在IELTSのスコアで国公立大学の学校推薦枠の権利を取得、先日面接を終えたところです。
1月のセンター試験で規定の点数を取れたら合格のようです。
そして英検1級も視野に入れて今取り組んでいますので、そちらもいずれ結果をお伝えできたらと。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!