日本酒やウィスキーを海外へ持ち込む際の免税は?

海外では日本酒や梅酒などの日本のお酒がブームなので、ホームステイ先への手土産として、外国の友人に持っていきたい方も多いはず。
実際私がそうでした。
そしてルールや免税のことを知らなくて、無知すぎて持ち込めなかったケースがあり…学びました。

「お酒は何本でも、日本に持ち帰っていいのかな?」
「日本のお酒って、海外へ持っていけるの?」
「そもそも、どうやってお酒を持っていく?」

などなど、いろんな疑問がわいてきます。

私自身、何度も海外からお酒を持ち帰った経験があるのですが、お土産で買ったお酒を没収されてしまった事も何度かあり。

そこで今回は、海外旅行で買ったお酒を日本に持ち帰るとき、また、日本から海外にお酒を持っていくときのルールや注意点を詳しく解説していきます♪

目次

海外へ日本酒やウィスキーを持っていくときの注意事項

多くの国ではお酒を海外からその国に持ち込む際には基本的に関税がかかります。
そして免税(税金免除)で持ち込めるお酒の量が決められており、規定量を超えない限りは税金を払わずに持ち込むことが可能(個人利用に限る)

ちなみに飛行機に日本酒を持ち込むときのルールは、「国内線」と「国際線」で異なります。

日本酒を持ち込む場合
①日本酒は「醸造酒」である 
②日本酒の「アルコール度数はワインに近い14~16%程度」である 
③日本酒は「ライスワイン(Rice wine)」

と呼ばれるという特徴から、ワインに分類して考えられることが一般的です。

(表)日本酒の持ち込み・預け入れルール/国際線

※航空会社によって独自のルールや制限がある場合があります。また同じ航空会社でも、発着する国(路線)によってルールが異なる場合もあります。

・機内持ち込み手荷物・・・身につけて機内(客室)まで持ち込む手荷物(ハンドバッグなど)
・預け荷物・・・チェックインカウンターで預ける大きな荷物(スーツケースなど)

まずポイントとして、日本酒を機内(客室)へ持ち込むには制限があるということ。

上の表のとおり、国際線の飛行機では、保安検査(手荷物検査)の前に買った日本酒は、基本的には機内への持ち込み不可。

ですが、容量が100ml(100g)以下の未開封のものなら機内への持ち込みが可能です。

日本酒をどうしても機内に持ち込みたい場合は、100ml(g)以下の容器に入った、ミニチュアサイズのものを選ぶようにしましょう。

ふじこ

飲み比べセットなどの100ml以下の少量タイプが便利です


一般的な日本酒は、100ml(g)を超える容器で販売されていますので(一升瓶は1800ml、四合瓶は720ml、一合サイズのカップ酒は180ml)結論としては外部で買った日本酒を機内に持ち込むことは、現実的に難しいですね…

ただ、このルールは保安検査の「」に購入した日本酒についての規定になり、保安検査(手荷物検査)後に、免税店や搭乗待合エリア(クリーンエリア)等で購入した日本酒については100ml(g)を超過しても問題なく基本的には機内に持ち込みOKです。

こあらん

機内への持ち込みはO.Kだけど、飲酒はNGにしている場合もあるので注意が必要だね!

日本酒を預け荷物(スーツケース)に入れる場合は、容量が100ml(g)を超えていてもOK
(保安検査の前に購入した100mlを超える日本酒については、預け入れのみOKということになります。)

※瓶やガラス入り・プラスチック製の容器入り・缶入り・紙パック入りなど、容器の種類に関係なくOKです。

ただ、アルコールの度数によっては預け入れできる量に制限があるので気をつけてくださいね。

お酒を機内に持ち込みたい場合、セキュリティエリア内の免税店で購入すれば特に制限はありません。
セキュリティエリア以外のお店で購入したお酒を持ち込む場合は、あらかじめスーツケースに入れる必要があります。

手荷物として持ち込む場合も、受託荷物で預ける場合も、割れないように厳重に梱包しておきましょう。

また日本酒を預け入れする場合は、容器の破損や液体漏れ防止の対策が必要です。

お酒の持ち込みルールは国によって違う

国際線を利用する場合は、国や地域によって決められている関税にも注意が必要です。

日本酒などのアルコールをお土産で持ち込む場合は、まれにアルコール飲料の持ち込みを禁止している国もあるので免税範囲とあわせてしっかり確認しておきましょう!

知らずに持ち込んだ場合、入国時に没収もしくは処罰を受ける可能性もあるので、事前に情報の確認を徹底しておきましょう。

ふじこ

国によって、お酒を持ち込む際のルールに違いがあります。

海外旅行をする前に訪問先の国のHPやガイドブックなどであらかじめ調べておくと安心ですよ!

では、もし持ち込み制限を超えたお酒を持ち込もうとしたら、どうなるのでしょうか?

海外旅行先として人気が高い渡航先のお酒持ち込み制限を、いくつかピックアップしてご紹介します↓

国名お酒の持ち込み制限
アメリカ酒類1L21歳以上
カナダ蒸留酒 1.14L、またはワイン1.5L、またはビール8.5L
18~19歳以上(州により異なる)
フランスワイン4L、および22度を超えるアルコール飲料1L
17歳以上
イタリア蒸留ワイン2Lとアルコール度22%以上の酒類1L、またはリカーワインもしくは食前酒2Lと
アルコール度22%未満の酒類1L
17歳以上
イギリス無発泡ワイン2L、22度を超えるアルコール飲料1L、またはアルコール度22%以下の酒類2L
18歳以上
グアム酒類1ガロン(約3.7L)未満21歳以上
オーストラリア酒類2.25L
18歳以上
シンガポール蒸留酒、ワイン、ビール各1L
タイ酒類1L(超過分は没収または罰金)
韓国酒類1本(1L以内)21歳以上
中国酒類2本(1本0.75L以下)
中南米酒類3L以下、19歳以上

日本のように超過分の税金を払えばOKな国がほとんどですが、まれに超過分は没収・罰金という国もあります。

せっかくお土産にお酒を持ってきたのに、目的地で没収や罰金という悲しい事態を避けたい!
事前に旅行先のアルコール持ち込み規制は要チェックですね!

海外から日本に持ち込む時の注意

海外にも美味しいワインやウイスキー、ビールが山ほどあります!

各国のご当地ビールや訪問した国のお酒をお土産にすれば、帰国後も思い出話とともにお酒を楽しめますね♪

日本のご家族やお友達に、お酒をリクエストされることもあるでしょう。

ここからは、海外のお酒を日本に持って帰るときの注意点を解説していきます。

酒類は760mlを3本迄と決められています。

税関ホームページ

日本人、外国人に限らず、海外旅行者が日本に持ち込める携帯品および別送品のお酒の範囲は上記のように決まっています。

ふじこ

酒類の免税は成人以上が対象で、未成年は対象外です。
また、別送品がある場合は携帯品と合算します。

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お酒(アルコール飲料)の免税範囲は3本


3本(1本760mlのもの)となると、実際にこれは本数ではなく、760mlであれば3本までということなので、
成人1人あたり2,280mlまで(760ml×3本=2,280mlが免税範囲となります。

免税範囲で最大持ち込めるアルコールの例
ビール500ml の場合 × 4本=2,000ml
ワイン750ml の場合 × 3本=2,250ml
ブランデー700mlの場合×3本=2100ml
ビール500ml+ワイン750mlの組み合わせなら
①ビール500ml × 3+ワイン750ml × 1本=2,250ml
②ビール500ml × 1+ワイン750ml × 2本=2,000ml

預け荷物(スーツケース)の中に日本酒を入れる場合は、飛行機への積み下ろしや運搬時の衝撃などで、容器が破損したり中身が漏れてしまう可能性もあります。

(ちなみに、気圧や温度差による容器の破損については、ほとんど心配ありません。容器が破損したり液体が漏れたりする原因のほとんどが衝撃になります。)

特に瓶に入った日本酒は、そのままの状態では割れてしまう可能性が高いので、必ず梱包が必要です。


もし、預け荷物の中で液体が漏れてしまった場合は、すべて自己責任になってしまうので、できる限りの対策をしておきましょう。

特に海外の空港では、荷物が乱暴に扱われるケースもよくあるので、対策は念入りにしておかれた方が良いですね。

液体漏れや容器の破損を防ぐには?

では次に液体漏れや容器の破損を防ぐためのポイントをお伝えしていきますね。

万が一、容器が破損してしまった場合でも、被害が最小限になるように対策が大切!
ポイントは次の通り↓

✔︎ 1本ずつ緩衝材で保護をする

✔︎ ビニール袋やジップロックなどに入れる

✔︎ 日本酒の周りには固いものを入れない

✔︎ 万が一の時に備えて多めに購入しておく


それでは順番に見ていきましょう!

1本ずつ緩衝材で保護する

まず日本酒の容器は、プチプチなどの緩衝材で1本ずつ保護するようにしましょう。

容器同士が、直接ぶつかり合わないようにすることがポイントです。
また瓶入りの日本酒の場合は、細くなっている首の部分が割れやすい箇所になるので、緩衝材を巻くときは、首の部分をしっかり保護するようにしましょう。

ふじこ

瓶を預ける場合は、専用の梱包材(エアクッション)を利用するのもオススメ!

四合瓶(720ml)の場合は、ワイン用のエアクッションが使えます。

また缶入りの日本酒の場合は、飲み口(開け口)のところが、少しでもゆるんでいたり隙間があったりすると、そこから液体が漏れてしまいますので必ず飲み口の確認もしておきましょう。

ビニール袋やジップロックなどに入れる

緩衝材で保護した日本酒の容器は、ビニール袋やジップロックなどに入れて密閉しておくと、万が一液体が漏れた場合でも、被害を最小限におさえることができます。

念のために袋を二重にしておくと、さらに安心です!


梱包材は二重構造になっているので、万が一瓶が割れても液体が外に漏れにくく安心です。

ただ海外のビニール袋はとても薄くてすぐに破れるので注意です。
日本から用意していくか、サイズが合えばジップロックを使用するのが良いと思います。

ふじこ

化粧水や香水の瓶などにも使えますね!

私はビニール袋で包んで梱包材、もしくは2重でビニール袋やジップロック、タオルで巻いたりしてうまくスーツケースの中に納まるように、割れることが無いようにポジションも考えて入れてました。

スーツケースに入れるなら梱包は入念に!

お酒をスーツケースに入れて、預け入れ荷物として海外旅行に持っていく場合は、梱包をしっかりすることがポイントです!

日本では丁寧に扱われますが、海外ではかなりの確率でスーツケースは放り投げられています
(Youtube等でご存じの方もおられるかと思いますが、手荒でひどい扱いです)

日本の空港で働く人はとても親切で、預けたスーツケースも丁寧に扱ってくれますが、それを当たり前だと思っていませんか?

ふじこ

海外ではスーツケースは「投げるもの?」と思うほど手荒に扱われます…

チェックインで「割れ物注意(Fragile)」のステッカーを貼られても、そんなに違いはありません。

なので自分でお酒を守るのです!

お酒の梱包は、これでもか!というくらい入念にしておきましょう。

お酒をスーツケースに入れる方はワインボトル用のエアクッションがあると便利ですよ。

まとめ

今回は海外へ日本酒やウィスキーのアルコール類を持っていくときの注意事項、お酒(アルコール)の機内持ち込み制限や梱包方法等についてお伝えしてきました。

没収や罰金など残念な状況を避けるためにも海外にお酒を持っていく際には、目的地のルールを事前にチェックしておきましょう!

海外から日本にお酒を持ち帰る場合、免税(3本、合計約2リットル)を超えても、関税はそこまで高くないので安心してくださいね!(未成年は免税されません)

海外にお酒を持っていくときと同様に、しっかり梱包して、税関申告をすればOKです♪

行けるタイミングで海外旅行を楽しみましょう!

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