ロンドン地下鉄(TUBE)事情【オイスターカード】
地下鉄…元祖地下鉄のロンドン。
ロンドンの地下鉄はLondon Underground と呼びます。
通常使うSubway とは呼ばずにTube(チューブ)、もしくはUnderground と。
Tubeには郊外など地下に潜らない路線もあって、それは London Overground 。
初めてロンドンに降り立ち、ホームステイ先に着いて聞かれた質問が、
Did you come by tube?
I came here by subway and on foot‼
あー、だからそれがチューブよねと。
この言葉を知った時の感想は…
チューブってなに?そんなん知らんけど…
ですが実際にTUBEの乗り、この丸っこいカマボコ型のフォルムをみると、「なるほど!チューブね!」って。
トンネルの空洞(管状のチューブ)の形に合わせた感じになっていて、丸くてカワイイ!
こちらの記事では、知っておくと何かと役立つロンドン地下鉄、TUBE(UNDER GROUND)のあれこれ、便利な乗車カードについての基本情報をお伝えしていきます。
ロンドン地下鉄は世界最古
イギリスは鉄道発祥の地として知られていますが、実は地下鉄もイギリスが発祥。
開業は1863年。
現在は272駅あるというロンドンの地下鉄駅も、開通当時は6つの駅からスタートしました。
最初の路線はパディントン駅(ビショップス・ロード)からファリンドン・ストリートまでの約6キロメートルを結んでいます。なんと当初は蒸気機関車が使用されており、電化されたのはその後のことです。
地下に蒸気機関車の使用って…
もちろん換気問題などの課題を生み出してしまうけど…
背に腹抱えられない時代だったんでしょうね。
19世紀のロンドンは人口の急増と産業革命により大きな交通の混雑に直面したので、道路上の交通は極めて不便。
そのため効率的な交通手段の必要性が高まっていました。
個人的に驚いたのは機関車が地下鉄として走っていたこと。
やはり機関車から出る蒸気が充満することが当時の難点だったそうです。
世界初の地下鉄はなんとSSL
日本の地下鉄現在の東京メトロ銀座線)が開業したのはかなり遅れて1927年。
蒸気機関車の時代の段階で地下に走らせようと考えるのが斬新!
ロンドンの地下鉄が開通したのが1863年って驚きですね。
オイスターカードって?
私のホームステイ先の立地はロンドン市内から北に遠いZONE4、さらに駅からバスで20分という学校まで1時間半近くかかるエリアでした。
まさかそんなに遠い家になるなんて予想せず…飛行場からたどつくのも必死。
取り急ぎヒースローから紙の切符で滞在先にたどり着いたけど、金額的にはめっちゃ損でした…。
この時に学校からせめてZONE2ぐらいの距離で依頼しておけばよかった…と後悔しましたが、後の祭り。
どこにお出かけするにも結構な交通費が毎回かかるのです。
ロンドン交通局のHPを付けておきますので、こちらでご確認くださいね↓
ロンドンの地下鉄は私達には馴染みのないゾーン制やピーク・オフピーク制などちょっぴり難しいシステムになっています。
そこで便利なのが日本のSUICA、ICOCAのような交通系の「オイスターカード」(oyster)です。
オイスターカード 公式サイト >>
オイスターカードを事前に購入してチャージしておけば、タッチするだけで自動的に引き落としができる!
行き先の駅のゾーンや、乗車する時間帯を考える必要もなく、バスにも乗れちゃうので楽ちん!
チャージした料金が利用する度に差し引かれていくプリペイド式です。
「Pay as you go」と「Travelcard(トラベルカード」)を1枚のオイスターカードにチャージすることが可能!
※ビジターオイスターカードには「Travelcard」を入れることができません。
オイスターカードは、券売機で購入できるので入手も簡単!
しかも通常の切符の半額になるという大きなメリットまで♥
参考までにZone1の場合は通常運賃が6.3£ですが、オイスターカードを使うと半額以下の2.5£になります。
しかも1日に引き落とされる上限金額が決まっています。
オイスター カードがロンドン内を移動する最もお得な手段となりますし、1日毎に最大課金額 (Daily cap) が決まっているのでそれを超えると無料で乗車できることになります。
そして長期滞在者には割引オイスターカードも申請が必要ですが、対象であればお得になりますよ。
オイスターカードは駅構内の自動券売機での購入がおすすめです。
ロンドン地下鉄も駅で対応可能な有人窓口が激減だからマシンが便利
また、下記場所で購入することができます↓
- Tube(地下鉄)、London Overground、Tfl Railの全ての駅
- DLR、National Railの一部の駅
- Visitor Centres(ビジターセンター)
リヴァプール・ストリート駅、ピカデリー・サーカス駅、ヴィクトリア駅、キングスクロス駅、パディントン駅、ガトウィック空港、ヒースロー空港(ターミナル2&3)にあります。 - オイスター・チケット・ストップ(コンビニ等などの店舗)
バスはオイスターカード等が無いと乗車不可能ですが、バス車内では購入できないので予めの用意が必須!
残念ながら2020年2月23日と2022年9月4日に変更があり、現在オイスターカードは購入時に7ポンドが必要で、払い戻しがされなくなりました…
2020年2月23日より前に購入したオイスターカードは、チャージ(トップアップ)残高とデポジットの5ポンドが同時に返金されますが、それ以降~2022年9月4日までに購入したカードは、払い戻し手続きをするとチャージ分の返金のみでデポジットは戻りません。
2022年9月4日以降に購入したカードは、チャージ分のみ返金されます。
トラベルカードという手も!
オイスターカードと並び、他にもトラベルカードという方法もあります。
https://tfl.gov.uk/fares/find-fares/tube-and-rail-fares/caps-and-travelcard-prices
トラベルカードには「ペーパートラベルカード」とオイスターカードのチャージする「ICトラベルカード」があり、1日券・7日券、ゾーンごとにピーク・オフピークの料金設定がされています。
1日券の有効期限は00:01~翌日04:30までで、オフピークは月~金曜日9:30まで使用することができません。
紙製乗車券のトラベルカード(1日券、7日券)もありますが、トラベルカードの料金よりも、オイスターカードの利用上限額のほうが安い設定です。
基本的には、オイスターカードの購入がおすすめです!
5日以上ロンドンに滞在予定で、尚且つ毎日地下鉄やバスに何度も乗車する場合は、トラベルカード7日券が若干お得になります。
旅程によりどちらがお得になるかは変わりますが、3~4日まではオイスターカード、5~7日はトラベルカードがお得に利用できそうです。
オイスターカードは上限額が設定してあるので、どのゾーンなのかが分かれば料金の確認は簡単で、トラベルカードとの比較は難なくできます。
同時に利用駅や観光ルートを事前確認もできて一石二鳥です。
公式サイト でご確認ください。
料金など詳細は、ロンドン交通局
紙のトラベルカード7日券は英国政府観光庁オンライン限定販売ですが、地下鉄の自動券売機でオイスターカードにトラベルカード7日券のデータを付加可能ですので現地でも入手可能です。
日本でも交通カードを日常的に利用しますが、料金システムが複雑なロンドンでは日本以上に便利さを感じます。
ZONE4はかなり遠いので学校までの電車賃もかなりお高くつきます。
それが円安だとさらにお財布が痛いところですから交通カードは必須アイテム!
カードの詳細、購入方法、払い戻し方法、比較についてはまた別記事でもお伝えします!
ホームステイで電車もバスも、となると交通費が結構かかってきますし、お財布事情が厳しくなると自分のやりたいことを制限する事態にもなりかねませんので、滞在期間に合わせてどのタイプのチケットにするか計算して、お得に市内を満喫できるようにしましょう!
実はクレジットのタッチ決済も可能!
基本的にはオイスターカードをお勧めしますが、 日本でも普及されつつあるVISA等のクレジットカードのタッチ決済…
なんと、そのまま改札が通れます!
日本から普段使ってるVISAカードで そのまま改札も通れる
料金面も先のICカードと同様の扱い。
しかも総額が1日乗り放題券の額に達すると自動的に乗り放題扱いになる優れもの!
これなら券売機の前で色々と悩む必要なく、そのまま改札を通れますし便利!
カードのタッチ決済が普及してくれたらとても便利!
自分が外国人旅行者になるとこの便利を実感できますね。
オイスターカードを同じ割引料金が適用される
チャージ(トップアップ)しなくていい
残高を気にしなくていい
返金手続きの手間がいらない
ロンドンには乗り越し精算システムがなく、不足すると罰金の場合もあるので残高が気になります。
コンタクトレス決済にすると残高を気にしなくていいので、旅行中の心配は軽減されますね。
また、オイスターカードはロンドン限定ですが、コンタクトレス決済はロンドン以外でも利用可能なのでより便利です。
コンタクトレス決済のデメリットは、改札でカードの出し入れをしないといけないこと位です。
個人的にはロンドン観光の交通機関利用にはコンタクトレス決済がおすすめです。
ロンドン交通博物館(London Transport Museum)
乗り物つながりで私のお勧めスポットをご紹介します!
乗り物系がお好きな方にはやはりロンドン市内にあるロンドン交通博物館ですね。
18歳未満の方は無料で入場できますよ~
ギフトショップでコード “TIQETS15 “を使用すると15%割引にもなるから活用してね!
この博物館では馬車、電車、バス、トラム、タクシー、ボート、自転車等のありとあらゆる交通手段の起源と歴史を学ぶことができます。
ロンドン交通博物館はアクトンに車庫を保有していて、市内にある博物館本館での展示が難しい道路運送車両、鉄道車両、街路表示、広告などが収蔵されています。
古い地下鉄の車両は勿論、バスなども展示されていて、そのデザインがとってもかわいい!
気軽に立ち寄れますし、ファミリー層にもデートでも幅広く楽しめます。
他にもマニアックな車両基地倉庫の公開もごくまれにあるそうです。
残念ながら私はその機会に恵まれませんでしたが、ご興味のある方は要チェックですね。
やはりイギリスは鉄道の歴史があるだけに、マニアックに掘り下げたい方にはたまらないですね。
お土産も可愛いものが沢山です♥
訪問の際にはこの公式サイトも参考にしてみてくださいね!
- 営業時間:10:00~18:00(入場は17:00まで)
- 公式サイト:ロンドン交通博物館
まとめ
ロンドンの地下鉄=チューブはよく知られています。
もしロンドンへ訪問の際にはこの地下鉄を利用せずに過ごすことはかなり難しいと言っても過言ではないので、ぜひ基本情報を知らおいてもらえたらと。
現在ロンドン市内のバスでは現金での支払いはできません。
日本よりもキャッシュレス化が進んでいます。
そしてHopper fareという『1時間以内なら乗り換えても無料』という料金設定もあります。
※バスとトラムの乗り換えのみで、1時間以内であっても『バス→電車→バス』となった場合は2回目のバスの料金徴収は発生します
オイスターカードやカード決済などでスムーズに、料金的にもうまく活用してロンドンライフを満喫していただきたいです。
ENJOY YOUR LONDON LIFE♥