永住権取得/移住のデメリットは医療制度の違い?

オーストラリアの医療制度には日本と大きく違うところがあります。
日本の場合それぞれの専門医があり、花粉症や中耳炎、鼻炎になったら耳鼻科、肌に何かがあれば皮膚科、胃腸が調子悪いならば内科と専門医に直接かかることができますが、オーストラリアではそれが不可能…

ではオーストラリアはどんな医療システムなのか?

この記事ではオーストラリアの医療システムについてお伝えしています。

渡豪の際のお役に立てたらと思います。

目次

医療制度(GP)

永住権取得でのデメリットの1つかな?と思うのは「医療制度」です。
あくまでも私の個人的な目線から見た意見です…

オーストラリア国籍の方、オーストラリアの永住権を持つ方はメディケアと呼ばれる国民保険に加入できます。

この保険ではオーストラリアの公立病院であれば、入院医療費を全額国が負担、医療費の大部分をカバーします(歯科・眼科・薬代等の医療費は保険適用外)

ただオーストラリアの公立病院でも、患者が医師を指名する場合は、医療費の25%が自己負担となるようです。

ふじこ

ただ、予約はかなり取りづらいのです…


GPは、オーストラリアの医療システムにおける、患者さまにとっての一番最初の窓口です。
日本語でいうところの総合診療医、家庭医、またはかかりつけ医になります。

旦那P

GPでは、歯科以外のほぼ全ての診察を受けることができるよ

オーストラリアでは病院に行きたい時、最初にGP(ジェネラルプラクティショナー)という総合診療医の診察が必要です。
風邪などの軽い症状はGPで解決しますが、GPでの診療で解決しない場合は紹介状を書いてもらって専門医に見てもらうことになります。

信じられませんが、その専門医の予約が数か月先ということがよくあります…
え?そんなに先?耳を疑いますね。

それからレントゲンを撮ったり血液検査したりという設備がGPにない場合があって、結果がでるのが数日後になることもあります。
医療のスピード感は日本と比べて遅いイメージです。

必ずGPからの紹介で病院へ

私がQLD(クイーンズランド)のゴールドコーストに住んでいた時のこと。

夜、腹痛がひどくてとても歩けない…この痛みは以前にも…もしかして妊娠かな?と薬局で妊娠検査薬を購入→妊娠判明、となるとこの痛みは危険。ということでGPに電話予約して診療にかけつけた。

ふじこ

二人目の妊娠の際、腹痛&出血があり、大きな病院が目の前にあるのに先にGPの診察からの総合病院、診察迄まる24時間かかりました。

長く待って夜中の診察になり、やっとGPの紹介状を持ってゴールドコースト総合病院へ行くのですが、待っても待っても医者には会えず、喧嘩して負傷した男性や、外傷が分かりやすい人たちが優先されるわけです。
私は外から見ると外傷無し。
見えないところが出血しているものの、分からないのでなかなかな後回し具合。そしてもう朝。

旦那P

早く診てほしい…赤ちゃんが消えてしまう…

不安Maxな中、旦那P君スタッフにキレまくってましたが…
そんなこんなで何とか診察してもらい、まだ赤ちゃんは無事だと知ってホッと。

日本ならばすぐに超音波のマシンで中の状態を確認できますが、オーストラリアではレントゲン室のように同じサイズ感で超音波室というのがあり、取り扱える人がいないと入れない。

やっとその超音波での確認で豆粒サイズの赤ちゃんの存在を目で確認。
それと同時にもう卵巣嚢腫がかなり腫れていることも知り、一人目妊娠の時と同じ厄介なケース再び…でしたので、体調が落ち着いてからその時3歳の長女を連れて、お仕事のある旦那P君を残し日本へ帰国しました。

ふじこ

もちろん公立病院ですし、永住権申請後なので全て無料でした。

でも緊急な場合はお金を払ってでもすぐに診療を受けたかったと思います。
そして、出産は基本的に翌日退院、帝王切開でも出産後3日以内に退院がオーストラリアでのルール。(イギリスでも同じですね)

1人目で帝王切開で妊娠期間中も絶対安静期間が長く通院が多かった私は、オーストラリアでの出産が不安でした。

オーストラリアでは妊娠から出産まで日本ほど医者に会うこともなく、基本的には助産師と話し、問題が無ければ医者に会うことがない妊婦もいます。

その為早めの帰国を決めましたが、結局その帰国後オーストラリアで住居を構えることがなく、永住権取得後5年の内2年は必ずオーストラリアに在住していなくてはならないルールを守れなかったので、残念ながら永住権を手放しました。

オーストラリアではメディケアという日本でいう保険証のようなシステムがあります。
永住権の申請をするとメディケアに加入することができ、メディケアカードを持ってると医療費は基本的に無料になります。
GPと公立の病院は無料。私立病院に行く場合は医療費を患者が負担することになります。
数か月先の予約が待てずに私立の病院に行くと症状によっては何十万円という医療費を払うことになる可能性もあります。

メディケアでは歯の治療がカバーされていないので、歯科治療も全額負担になります。
親知らずの抜歯に5万から10万円ほどの費用がかかるのは至って常識の範囲。

それから救急車も有料です。(1回3万から13万ほどの枠で、州によっては無料)

旦那P

だけど公立病院無料というシステムを維持するため所得税もかなり高いので、それは当たり前のこと。国民も受け入れてるよ!

ふじこ

日本は制度を変更しないと医療費がかさんで将来的に同じクオリティでの医療提供はかなり難しそうです…

メディケアでの保険では適用されないことが多いので、オーストラリアにいる人はプライベート保険に加入している人が多いです。旦那Pくんも入ってました。主に歯科や眼科、救急車を呼んだ際の時の為に。

医療制度の違い、大きいですね。

救急車に関してはまた別記事で。

著:荘司英彦
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まとめ

今回はオーストラリア永住権取得後、もしくは移住後にふじこが感じたデメリットの1つを紹介してみました。

どの国に住んでも良いところや悪いところというのは必ずあるので完璧はありませんが、日本人にとってはこのシステムに慣れるまで戸惑いますので、知っておいた方が良さそうです。

そして日本の医療システムの素晴らしさをまた一つ認識する良い機会にもなりますね。

とはいえ、オーストラリアの公立病院が無料というのは素敵な国政です。

どちらの国も医療は世界の最先端です。

この記事がオーストラリアへの移住や留学の参考になれば嬉しいです。

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